あなたにもできる!スピリチュアル・キャリアのつくり方 「スピ起業」で誰でも自分の夢がかなえられる本
- 著者:穴口 恵子
- 出版:廣済堂出版
- 発行:2017年12月31日
- 価格:1,300円+税
- 頁数:159ページ
- 評者:春岡 充
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
今回、紹介する本は、日本で代表的なスピリチュアリストである穴口恵子さんによるスピ起業の仕方についての解説書です。
簡単に著者略歴を紹介します。
1959年1月10日誕生。1979年、短大に入学するも3か月で退学後、ハワイに留学。オレゴン大学、ワシントン大学大学院を卒業後、人材育成コンサルタントとして活躍。
これだけのキャリアがあれば、経営コンサルタントや人材開発コンサルタントとして、十分、独立してやっていけます。だから著者の本は自己啓発本にもなります。
著者は、本当にやりたいことを仕事にしたいのでスピリチュアル業界に参入しました。世界的なヒーラーであるバーバラ・アン・ブレナンさんのヒーリングスクール、アモラ・クァン・インさんが設立したドルフィンスターテンプル・ミステリースクールで学び、それぞれでヒーラーとして認定されています。
この本で著者は、スピリチュアルで起業したり、仕事にスピリチュアルを取り入れたりする事を提案しています。スピリチュアルには、ボディーワーク(アロママッサージ、経絡マッサージ、レイキ)、ヒプノセラピー、カラー、カード、ハーブ、フラワーエッセンス、ペットなどによるセラピー、エネルギー、アカシック・レコードのリーディングや透視、チャネリング、など色々あり、これらをメンタルヘルスケアの一部と位置付けています。
有名な人のヒーラー養成講座を受講し、ヒーラーの認定を受けるとスピリチュアル起業に必要なキャリアが増えます。これだけでは、客(クライアント)が来ないので、集客方法(マーケティング)を詳細に説明したり、具体的にスピ起業している人の例を挙げ、スピ起業の仕方、現在の仕事にスピリチュアルを取り入れる起業方法に触れたりしています。
さらに、スピ起業に大切な5つのポイントを挙げています。
・目に見えない世界が存在していることを信じる力
・自己信頼と他者信頼を持って、クライアントと関わることができるかどうか
・意識的にクライアントに働きかけをすることができるかどうか
・どんなことに対してもニュートラル(無判断)な状態になって、クライアントに関わることができるかどうか
・ヒーラーが愛の状態を保って、クライアントに関わることができるかどうか
また、スピ起業した時、気を付けなければならない事やヒーリングのコツも説明しています。たとえば、「クライアントの悩みが過去のヒーラーの体験に重なる錯覚現象である投影に注意しなければならない。」「クライアントの人生には不適切な価値観であるブロックの外し方」などが詳しく書かれてあります。
目次
- プロローグ
- 第1章 私がスピリチュアル業界で成功をおさめた理由
- 第2章 「スピリチュアル・キャリア」って、どんな仕事なの?
- 第3章 スピリチュアル業界では、こんな人たちが活躍しています!
- 第4章 「スピリチュアル・キャリア」を手に入れるための具体的な方法
- 第5章 こんな疑問も知りたい!「スピリチュアル・キャリア」Q&A
- エピローグ
一言コメント
一昔前は占いと言えば将来の事を知ることでしたが、現在の占師は、ほとんどがヒーラーやセラピストもしています。人の悩みを聞き、直感によるアドバイスも占師の仕事に変わりつつあります。スピリチュアルは占いのように身近な存在になってきました。今やスピリチュアルに関する知識を持つことは常識となっています。
注目の文章ピックアップ
・自分で決めた仕事に対しては、妥協することなく、徹底的に最善を尽くす(中略)惜しみない時間をかけて学び続ける事、そして、自分の専門分野を決めたときに、その分野でどのように自分が貢献できるかの「未来像」を持つことも成功のポイント
・スピリチュアリティーは、その人ひとりひとりの人生の経験から、その人にぴったり合った感じ方や考え方や在り方を引き出していくこと(中略)人がいかに幸せな人生をおくることができるかに貢献できるものなのです。
・スピリチュアルは、人生の可能性やチャンスを開く鍵を人に与えることができます。自分はなぜ生きるのか?何のために行動するのか?人生の目的を発見することもスピリチュアリティの世界観のなかには存在しているのです。
・理想的なヒーラーとクライアントとの関係は、心の奥深い部分(魂レベル)でお互いが繋がる関係、クライアントに「このサービスこそ、私の求めていたものだ」と理解されるような関係なのです。
・スピリチュアル・マーケティングを成功させるためには、あなた自身が高い周波数の波動を出し、ハイヤーセルフと繋がっている感覚を磨くことが鍵となるのです。
・ハイヤーセルフと交信するための実践を日々重ねていくことで、ハイヤーセルフからのメッセージをより感じることができるようになり、あなたの願いや意志もハイヤーセルフに伝えることが自然にできるようになってきます。