神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと
- 著者:悟東 あすか
- 出版:ダイヤモンド社
- 発行:2018年1月24日
- 価格:1,300円+税
- 頁数:222ページ
- 評者:玉森 康平
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
今回紹介するのは、尼僧であるのとともに一児の母であり、漫画家としても活躍している著者の、仏教修行などを通して得たご神仏からのメッセージに基づく、スピリチュアル本です。
著者は子供の時から見えないものを感じ悩み、若いころは実生活にも支障をきたすほどでしたが、ご神仏のメッセージに基づき生活し、現在は家族と共に豊かに暮らしている様子です。
守り本尊のお不動さまが現実を動かし、いろいろなピンチから助けて下さった経験が書き出しです。
著者が仏教の道に進んだことや、夫が三宝荒神さまによりご神仏を信じるようになったことなど、具体的な経験がもとになり、ご神仏の働きが著者の周りに現れてきます。
さらには、厳しい真言密教の修行の中で仏さまに出会い、小さな幸せの大切さなど様々なことに気づかされるのです。
ご神仏とのつながりについては一度でも思いがこもっていればよく、数の多さではなく思いの強さが大切なのだと、気づかされます。
また、ご神仏のメッセージは必ずしも望む形ではないが、それは現状の問題に気づかせるためのきっかけになり、メッセージは人間の言葉によって伝えられ、エゴをなくしリラックスした状態が聞くのにはよいとも知らされるのです。
他人の喜びに共感し思いやりがあり、自分自身を大切にして感謝し楽しく生きる人が、ご神仏に好かれるのは確かですが、ご神仏は人を見放しませんと、ご神仏からのメッセージ。
ただし、人を不幸にするなどの願いを叶えるのは、ご神仏ではなくたぶん魔物的な存在であるので、必ず見返りを求められ自らに不幸が返ってくる、との注意もあります。
また、ご神仏に祈る時は親しい家族に会うように全面的に信じ、悩みはすべてゆだね素直に吐き出せばいいと気づくのです。
例えば、嫌なことや嫌な人は悩まずに、ご神仏に追い出してもらうのがいいのです。
人間の究極の悩みである「死」についても、ご神仏はその意味を教えてくれます。
長さではなく限りない人生を精一杯生きることが大切であり、当たり前の暮らしや普通の生活、家族など大切な人との時間がいかに尊いかということです。
それは今日一日をいただいた最後の日と思い、日々新たに生きることでもあります。そして、何よりも大切なのはご神仏が与えてくれたものはすべてであり、「ありがとう」という感謝の気持ちを持ち続けることなのです。
目次
- はじめに
- 第1章 ご神仏は現実をどう動かしているのか
- 第2章 ご神仏の力をしっかり受け取る方法
- 第3章 ご神仏に愛される人、叱られる人
- 第4章 あなたに最善をもたらす祈り方
一言コメント
著者の経験をもとにご神仏とは何か、そしてどのように祈れば近づくことができ助けてくれるのか。分かりやすく具体的に手引きしてくれるスピリチュアル本です。何気ない日常の中に現れるご神仏のメッセージ、ご神仏の力の受け取り方などを通して、生きていくために必要な感謝の気持ちを解いていきます。
注目の文章ピックアップ
・神さまや仏さまは、私たちに長所も欠点も知り尽くしたうえで、深い優しさでいつくしみ、守ってくれています。そして、現実を動かし、私たちを教え導いてくださっています。
・私たちは誰もがご神仏と心の中からつながっています。あなたのそばには必ず、あなたを守るご神仏がいます。
・自分は小さな〝我〟という器ではなく、あらゆるものとつながって存在できているのだと実感できたのでした。
・嫌な状況やトラブルも学びに変えた時、「ごほうび」や「おかげさま」がやって来ます。
・自分では気づいていなくても、ご神仏はすべてお見通しなので、その人の問題を見抜いて、問題に気づけるようなサインをくれたり、変化が起こる方向へ道筋をつけてくれたりするのです。
・自分の意志や希望を大事にして生きる人や、願いをかなえようと努力する人をご神仏は応援してくれます。
・かしこまったり緊張したりせず、実家だと思えるくらいリラックスして自分たちと向き合ってほしいと、ご神仏は思っているのです。
・あなたが、ご神仏に自分の願いをすっかりゆだねておまかせする気持ちにならないと、心は開きません。
・「今」というこの時を大事にする生き方が、ご神仏と一番つながりやすいのです。
・朝晩、すべてのことに感謝した後に、自分の好きなご神仏に対しても感謝し、呼びかけるのです。