スピリチュアルブログ版ダイジェスト

初詣、七五三参り、合格祈願など、私たちは折に触れて神社を参拝します。神さまへの祈りや願いは人それぞれです。それがかなう・かなわないも、人によって異なります。ただ1ついえるのは、困ったときにだけ「苦しいときの神頼み」をしても、神さまは味方をしてくれないことです。

科学者にして霊能者でもある八木龍平氏の著書「成功している人は、どこの神社に行くのか？」を読むと、成功とは何なのか、また、神さまを味方につけて願いをかなえる方法が理解できます。さらに、祈りや願いに応じて、行くべき神社が具体的に示されているので、行き先に迷っている方におすすめの書籍です。

《自分自身に誓いを立てるのが「祈り」》

「合格できますように。」「病気が治りますように。」といった祈りは、神さまにかなえてもらうようにお願いするための言葉に聞こえます。しかし、筆者によると、祈りとは「意宣り（いのり）」であり、自分の意志を宣言することだといいます。つまり、神さまへの祈りとは自分自身への誓い、すなわち、自分で守ると決めた神さまとの約束なのです。

さらに、その誓いがどれだけ本気であるかによって、神さまが味方してくれるかどうかが変わります。本気の決意であれば、神さまは必ず応援してくれるというのが筆者の主張です。肝心なときに神さまの後押しがある、いわば、「神さまの知恵」を授けてもらえるのです。

神さまから知恵を授かるには、「感謝」と「謝罪」が欠かせないことも筆者は伝えています。神さまに感謝の言葉を伝え、謝罪によって罪ケガレを祓うことで、運気はグッと上がるのです。

《「成功」とは誰かの願いをかなえること》

神社には、参拝者たちの祈りが集まっています。つまり、神さまとは参拝者である私たち全員の「素直な祈り」の集合体であると筆者はいいます。また、神社を参拝すると、目には見えない誰かの願いや祈りを受けつぐというのも筆者の主張です。具体的には、誰かがやり残したこと、後世に伝えるべき知恵などです。

そして、筆者は、その誰かの願いをかなえることで、自分自身が成功を収められるといいます。知らず知らずのうちに他人の願いをかなえている人が、世の成功者なのです。

反対に、自分の願いはほかの誰かがかなえてくれます。神社を参拝し、神さまに願いを伝えることで、そこを訪れたほかの誰かに届き、ふさわしい人物によって願いがかなえられるのです。

この神社の仕組みを、筆者は「聖なるハローワーク」と表現しています。

《「祈り」にふさわしい神社に行く》

筆者によると、日本国内の神社の数は約8万5,000社で、得られるご利益もさまざまです。そのため、どこの神社に参拝するべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。

祈りが具体的で、授かりたい知恵が明確であれば、その状況にふさわしい神社へ参拝することを筆者は勧めています。さらに、本書で具体的な神社名が紹介されているので、神社選びの参考になるでしょう。

また、明確な目標や決意がなくても、神社を参拝することに意味があります。神社は神さまと対話をする場、すなわち神さまである自分自身と対話をして目標を決められる場所なのです。

そうして見つけた道を歩めば、神さまは応援してくれると筆者はいいます。行くべき神社にもおのずと導かれるでしょう。

目次

• プロローグ　いまこそ、神社の裏の裏を知って成功しよう！
• 1章　たしかな「結果」をもたらす！　神社システム活用法
• 2章　神社参拝をして「金運」が上がる仕組み
• 3章　神社に行くと「心」と「体」がどう変わるのか？
• 4章　潜在能力を解放する「目に見えない世界」との上手な付き合い方
• エピローグ　神社で受けつぐ「見えないバトン」

一言コメント

いわば神社についての解説本ですが、堅苦しくなく、キャッチーな言葉を使ってわかりやすく書かれています。10～20代の若い世代の方も読みやすいでしょう。タイトルにある「どこの神社に行くのか？」に対する答えもわかり、自分が行くべき神社に導いてもらえます。

注目の文章ピックアップ

・神さまの知恵をダウンロードした人が「成功」します。

・神さまとは、「素直な私」であり、「素直な他の参拝客」です。
神さまとは、僕たち全員の「素直な祈り」の集合体なのです。

・祈りとは、意宣り。
　意志を宣言することであり、自分との誓い・約束です。

・成功すなわち「功を成す」とは、誰かの願いをかなえることです。

・神社を通じて、僕たちはお互いの夢をかなえ合っているということに気づきましょう。

・「ここぞ！」というときには、神社であなたの決意をお伝えするとよいでしょう。
　神さまは、あなたのその決意・決断を「後押し」してくれます。

・感謝するほど、幸せ体質になるのです。

・敬意を払える人とは、「教えを受け取れる人」です。

・神社は感謝だけでなく、謝罪の意志を伝える場所とご理解ください。

・あなたの罪ケガレ、罪悪感を見つめる場でもあるのです。

・あなたの状況に合った神社に行くと、運気がよりぐっと上がります。

・おのれの感覚が、教師であり教科書。
　その感覚をみがきあげる場が、神社です。

・あなただからこそ受けつぐべきバトンが、神社にあります。

・あなたは、あなたの道を歩いてください。
　それが「神さまに応援されるたったひとつの方法」です。